知っておきたい!タイニーハウスのデメリットと注意点まとめ

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移動ができるちいさな家、タイニーハウス。
注目されているけど、そんなにいいことばかりではないのでは・・・と思いませんか?

そうです!その通りで、決していいことばかりではありません。

こんなはずではなかった!を避けるために。
今回は、タイニーハウスのデメリット、あるいは心得ておくべきことに焦点を絞って、まとめていきたいと思います。

▼タイニーハウスのメリットについてはこちらの記事をご参照ください。

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タイニーハウスのデメリット

移動にコツがいる


私がタイニーハウスの仕事をしていて思うのは、「いつでもどこでも簡単に移動ができる」というイメージを抱いている人が意外と多いということ。

・・・気持ちはわかります!
そして、これは正解でも不正解でもありません。その理由は、大きさや重さによるからです。

重さ750kg以下のタイニーハウス・トレーラーハウスであれば小さく軽く、牽引免許不要(普通免許)で牽引することができます。

一方、私が作っているタイニーハウス・もぐら号のような18ft(横幅2.5m・全長5.5mほど)のタイニーハウスだと、かなり迫力があります。

この大きさでも牽引することもできますが、牽引免許を持っており、大型トラックの運転経験があるような人でないと難しいのが正直なところ。私もはじめのうちは安全第一で、牽引はプロにお願いをする予定です。

実際、アメリカでタイニーハウスに住んでいる人たちも2〜5年ほどのスパンでたまに移動させる場合が多く、移動自体も慣れている人は自分でしますが、不安な人は潔くプロに一任してしまいます。

いやいや、それでもタイニーハウスを常に移動させて旅するのが夢なんだ!という方もいるでしょう。
その場合は750kg以下の小さなタイニーハウスか、軽トラキャンパーのような車と一体型タイプをおすすめします。

それだけで完全に生活することは難しいですが、道の駅やキャンプ場の水回りや設備を利用しながら、週に2〜3回はキャンパーで快適に寝泊まりしている・・・なんて人もいます。

居住スペースがちいさい

photo by Yuki Soma


タイニーハウスは文字通りタイニー(ちいさい)ですから、居住スペースが小さいです。笑

そもそも広い空間が必要な人にはおすすめしないと言ってしまったらそれまでなのですが・・・
そうはいっても2人以上で住めるの?という疑問もあるかと思います。

まず物を減らす=断捨離が前提としてありますが、他の解決策として以下が挙げられます。

・収納をうまく作る
・設備を他の人とシェアする
・キャンパーと組み合わせる

狭いスペースですが、収納は工夫次第でたくさん作ることができます。
よくある例としては、ロフトがある場合は階段の下を引き出しにしたり、ソファの下に収納を作ったり、など。

人のタイニーハウスを訪れて収納を発見すると、「おお・・・こんなところに・・・!」と感動します。笑

これでも入りきらない場合は、タイニーハウスビレッジのように母屋つきの場所にタイニーハウスを構え、
水回りやたまにしか使わないものは他の人とシェアする、という方法もあります。

そうすると自分のタイニーハウスにはベッドやテーブルなど最低限のものだけあればよいので、先述のような750kg以下の小型にして、牽引しやすくする・・・ということもできます。

空間が小さいからこそ、建築費が安くなる他、掃除の手間が省けたり、光熱費が下がることは大きなメリットです。

プライベートスペースがあまりない

何度も言いますが、タイニーハウスは小さいです。
部屋数も一般的な家のように2LDK、3LDKではなく、間取りでいうと1K+ロフトのワンルームと同じくらい。

いくら大好きな家族や恋人でも、人間たまには一人になりたいですよね。喧嘩することだってあります。
しかしそんな時、タイニーハウスには逃げ場がありません・・・。

ポジティブに考えれば、相手と徹底的に向き合う必要があるということ。

ちいさな空間で険悪な雰囲気なんて耐えられないので、これはもう仲直りするしかありません。
喧嘩を長期戦にせず、きちんと向き合って話し合う、という習慣がつくのではないでしょうか。

また、部屋(個室)が欲しい場合はキャンパーと組み合わせたり、もう一つちいさなタイニーハウスを作る、というのも一つの手です。ロフトを作るだけでも空間が少し分けられます。

ちなみに私は将来、子供部屋が必要になったら自分でタイニーハウスを作らせ、嫁(婿)入り道具として持って行かせる予定です。笑

車検の更新が面倒

©Yuki Soma


シャーシのみで車検をとった場合、車検更新の際は上物(タイニーハウス本体)を外して検査を受ける必要があります。
この作業は上物が大きくなればなるほど、大変です。

方法としてはいくつかありますが、一番シンプルなのはコンテナロック付きのシャーシを使うこと。
コンテナロックは本来、コンテナを運ぶ際にシャーシと固定できるよう、ワンタッチで付け外しができるように作られた器具。

ただこの際、上物をコンテナにする必要があるため、形が四角っぽくなってしまったり、重かったり、大きさがコンテナサイズに限定されてしまうので注意です。
しかし工夫次第で、一見コンテナとわからないデザインにすることもできます。

ちなみにコンテナロックつきのシャーシは私が定価よりちょっと安く販売することもできますので、検討されている方はお問い合わせください!

既製品(購入できるもの)の選択肢が限られている

photo by Yuki Soma


タイニーハウスは一般住宅と比べるとまだまだ市場が小さく、既製品の選択肢は限られています。
かといって、価格帯が300〜800万円前後と安価であるため、メーカーとしても旨味がないのが正直なところ。(と、元ハウスメーカーの私自身そう思います)

タイニーハウス先進国であるアメリカやオランダでは、多くのビルダーが個性的なデザインのタイニーハウスを作っています。
日本でも、市場が広がるとしたら大きなメーカーではなく、こだわりをもった大工さんやアーティストが中心となるのではないかと思っています。

また、セルフビルド(自作)であれば完全にオリジナルのタイニーハウスを作ることができます。
大工さんやプロのアドバイスを受け安全には気をつけた上で、セルフビルドしてみるのもおすすめです。

まとめ

以上、タイニーハウスのデメリット(心得ること)でした!

どんなことにもメリットとデメリットがあります。
デメリットを知っておけば対処法が事前に考えられますし、もし対処できなさそうなことであれば、あらかじめその選択を避けることができます。

また、タイニーハウスにも向き不向きがあります。
ちいさな家に住めば必ず幸せになれるわけではなく、自分にあった暮らし方を見つけることがいちばん。

少しでも不安がある場合は、まずは宿泊できるホテルなどで体験してみたり、実践者の話を聞いてみるのはいかがでしょうか。

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