タイニーハウス・トレーラーハウスの住民票と税金について

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やあやあこんにちは!私です。

今回はちょっと固い話ですが、よく聞かれる質問ベスト5に入るであろう「タイニーハウス・トレーラーハウス、住民票取れるか・税金どうしてるのか問題」について。

結論から言うと住民票は取ることもでき、税金は払います。
事実私のタイニーハウス・もぐら号も住所と住民票を取得し、住民税等諸々の税金を払っています。

※この記事内での「タイニーハウス=可動式(車輪付き)のトレーラーハウス」を指します。

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住所(住所表記)の取り方

住民票を取るにはまず、それを置くための住所が必要です。

私は神奈川県某所に2020年末に引っ越してきました。

我が家であるタイニーハウス・もぐら号を設置している土地は購入しているのですが、購入した時は地番しかなかったため、住所表示の取得のために市役所に行きました。(地番は主に登記情報や税金など公的に使われ、住居表示は郵送物などを配達する一般的な住所を示します。住民票に記載されるのもこちら。)

今の土地はとても気に入っていてしばらく住むつもりだったのでコソコソしたくはなく、市役所には包み隠さずトレーラーハウスであることを話した上で、住所表示と住民票が欲しいことを話してあります。(上下水の引き込みに関しても市役所の水道課にトレーラーハウスである旨を説明しています)

住所表示の取得はどの市町村でも大抵の場合以下の手順となります。
①市役所でもらえる「住居番号設置申請(届)書」に記入し提出(市町村によってフォーマットが異なります)▼

②市役所の担当の方が現地を見て確認
③問題なければ住所表示が与えられる(○番地◯号、など)▼

以上です。シンプル!!

もぐら号の申請を行った時、②の担当者が見に来てから住所表示が決定するまで2週間くらいかかった時は、どきどきしました・・・!
後から聞いたら、タイニーハウスであること自体は問題がなく、3丁目にするか4丁目にするか迷って時間がかかったそうでした。笑

ただ住所はタイニーハウス自体に置かれているため、
・タイニーハウスが別の場所に移動した際、この住所ごと移動するのではなく、この住所自体がなくなる
・タイニーハウスが増えた場合は、そのタイニーハウスに新たに住所が与えられる
とのことでした。

住民票の取り方と、取得できない可能性がある場合

他の市町村に住民票を移動する際は、以前の市町村役場から転出証明書を交付してもらい、転居先の市町村役場にその転出証明書、本人確認書類(保険証など)と印鑑を持って転入届を提出。
という、みなさん一度はやったことがあるであろう通常の手続きで住民票が取れました!

ただ、今回すんなりと住民票が受け入れられたのは、私たちの以下の状況が大きかったように思います。
・所有地(または賃借地)であること
・常に移動し続けているわけでなく、一定期間その場所にいること

逆に、
・サービスエリアの駐車場など、所有地でも賃貸中でもない土地に一時的に停車している場合
・常に移動し続けており、その場所が居住の主な本拠地として言い難い場合

上記の場合は流石に難しいかもしません。

いずれにしてもその自治体の見解や法律に乗っ取った使い方でない場合などは却下される場合もあり、100%取得できるとは言い切れませんのでご注意ください。

ちなみにタイニーハウスの本場アメリカの場合、住所(住民票)は
・州によってはタイニーハウスでも問題なく取れる
・RVパーク(キャンプ場)に設置し、住所をもらう(◯◯RVパーク◯番のような感じ)
・タイニーハウスビレッジなど母家がある場所で、シェアハウスのように住所を設ける
などの例があるようです。

ちなみに住民票は住民税の徴収や現住所の証明、選挙人の登録、人口の調査などに必要となるため、原則として引越しから14日以内に異動させないと5万円以下の過料を受けることがあります。

ただし実家など別の場所に住民票があることを前提として、以下のようなケースでは住民票を異動させる必要がないようです。
・生活の拠点が移動しない場合や、実家と新住所半々で住んでいる場合
・新住所に住むのが1年未満と分かっている場合

例えば、大学へ行くために実家を離れるが卒業後は実家に帰ると決めていれば、生活の拠点が異動しないとみなされるので、住民票を異動させなくても罰則を受ける可能性はありません。また1年未満の転勤などもそれに該当します。

ただ、旧住所に住民票を置いたままだと以下のような不便が生じる場合があるので注意しましょう!
・新住所で選挙権が行使できない
・運転免許証の書き換えなどが旧住所でないとできない
・確定申告が旧住所を管轄する税務署になる

税金関係について

冒頭でお話ししたように、普通の家と同じように住民税をはじめ、所得税、国民健康保険、年金など諸々払っています。

だだし家屋にかかる固定資産税はトレーラーハウス(=車)なのでかかっておらず、代わりに車にかかる自動車税や自動車重量税のほか、土地に対する固定資産税を払っています。

ちなみにいくらトレーラーハウスでも普通の家のようにインフラ関係をガチガチに固めてしまったり、どう考えても移動できない状態であると建物とみなされることがあるので注意しましょう。

もぐら号は都内から神奈川まで牽引してきたあと、水道も電気も着脱式かつ、土地に基礎を打たず置いてある状態=移動ができる状態にしてあります。この辺りはまた今度詳しくお話しします。

時々よく知らずに「トレーラーハウスは税金がかからないからいいよね〜」という人がいますが、実際は分類こそ違うものの税金を払っていないわけではなく、個人的には税金対策として考えるのであれば迷惑なのでトレーラーハウスやタイニーハウスを選ばないでほしいです。

みんなそんなに固定資産税払いたくないのかな・・・?
私はたとえ自動車税と固定資産税が両方かかっても、タイニーハウスで暮らせるなら喜んで払うぞ・・・!

おまけ:もぐら号にお巡りさんが来た!

先日私がいつものようにフンフカ歌いながら家で仕事をしていると、コンコン・・・とドアをノックする人がいるので誰かなー?と開けたら、
お巡りさんおるやないですか!!

3秒で全シナプスを総動員して、人生で何かやらかしていないか思い巡らす私。

(あわわわわわたたたたたたぶん何もやってない・・・・・)

何だったかというと、どの地域にも管轄の交番があり、我々の知らないうちに事件の発見・予防のために定期巡回をしてくれています。その担当の方で、今回私たちが引っ越してきたのでご挨拶にきてくださいました。

この「巡回連絡カード」というのに個人情報や心配事など記入して渡します。
神奈川県警察のHPにはこのカードの役割について、以下のように記載してあります。

これは、みなさんのご家庭や会社などを訪問して、身近な犯罪の予防や交通事故の防止などの連絡をするほか、警察に対する要望や意見をお伺いして「地域の安全で平穏な生活を守る活動」に反映させることを目的としています。
地域警察官が巡回連絡で皆さんのご家庭や会社を訪問した際に、「巡回連絡カード」の記入をお願いしています。
このカードは、迷子・高齢者の方を保護したときの連絡や、大きな災害や事件など非常時の際に、ご家族等への連絡に役立てているものです。
-神奈川県警察HPより

つまり災害や事件の時に連絡が取れるよう、必要なんですね!!

あーちびるかと思った!!

実際うちは公園感がすごいからか知らない人が散歩してたりお弁当食べていることもあるので(ひとんちひとんち!!笑)、怖い人がきたらお巡りさんに連絡できるのは安心です。ふい〜

ちなみに担当の警官の方はものすごくいい人で、男の子全開でもぐら号に興味しんしんで「へえ〜〜うわっすごい!面白いなあ〜〜今度旦那さんがいるとき中見せてください!!!!」と言っていてちょっとかわいかったです。今度はお茶でも用意しておこう。

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