タイニーハウスを作る場所|失敗しないための5つのポイント

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©︎photo by Yuki Soma

タイニーハウスをセルフビルド(自作)するには、建てるための場所が必要です。
既に土地を所有している場合でも、これから探す場合でも、いくつかのポイントを抑えておかないと後々後悔することになってしまいます・・・!

この記事では、タイニーハウスを施工する場所を探すとき考慮しておくとよいポイントをご紹介します。

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タイニーハウスを作る場所に必要な5つのポイント

タイニーハウスを建てる土地で必要なポイントは、ざっくりと以下となります。

1.十分な広さが確保できる
2.騒音がしても問題ない
3.電源が使える
4.屋根がある
5.車庫証明が取得できる

それぞれについて詳しく解説していきます。

十分な広さが確保できる

タイニーハウスを作るとき、意外と広さが必要です。

私は当初、シャーシの大きさ(約2.5m×6m)+αくらいで十分かなと思っていたのですが、始めてみると予想以上にスペースが必要でとても焦りました。
幸い追加で借りれたのでよかったのですが、事前に確保しておくに越したことはありません!

図示するとこのような感じです。

©︎Yuki Soma

シャーシを置く(実際に建てていく)場所の周辺はシャーシから約2〜5m程度は空けておきます。なぜかというと、外壁や屋根を施工するときに作業する空間が必要なためです。

そして、材を保管して置く場所。
かさばるものは、合板(910mm×1820mm前後)、2×4材(38mm×1820〜3000mm前後)、断熱材(455mm×1820mm前後)。これがそれぞれ50〜150本(枚)程必要なため、それなりのスペースが必要です。

その近くには、材を加工する場所。
ここに作業台を置いて丸ノコで材を切ったりするため、近くに電源があると便利です。さらに加工した材を使って壁などのパーツを組み立てる場所、出来上がったパーツを保管する場所も必要です。

それらを合計すると、タイニーハウスの大きさにもよりますが約10〜15m四方、100〜200㎡程度の空間が必要となります。

私の施工場は合計100㎡程度で一人なら十分作業ができますが、多人数でセルフビルドをする場合はより広い方が作業効率が良くなります。

また、敷地にトレーラーが搬入できることも必ず確認しておきましょう。敷地自体の大きさに問題がなくても、前面道路の幅や敷地への入口に十分な幅がないと、トレーラーが入れないことがあります。

そうなっては元も子もありませんので、必ずトレーラーの販売メーカーに事前に確認してもらうようにしましょう!

騒音がしても問題ない


タイニーハウスを作る際、インパクドドライバーや丸ノコ(電動のこぎり)など、大きな音がする工具を使います。

例えば住宅が隣接している土地で勝手にセルフビルドを始めてしまうと、ご近所から苦情がきて作業を中断せざるを得ない・・・といったことになりかねません。

できれば住宅が隣接していない場所を選ぶか、隣接している場合は後々トラブルにならないよう、事前にご近所の方に「想定される騒音・作業日時・スケジュール」などを説明しておきましょう。
※了承を得た場合でも早朝や夜間の作業は控え、マナーを守りましょう。

電源が使える


先述のとおり、セルフビルドではインパクトドライバーと丸ノコをたくさん使います。

どちらもバッテリー式とコード式がありますが、バッテリー式は電源の位置を気にせずコードも邪魔にならないので便利です。
しかし、バッテリー式は連続して作業するとわずか1時間前後で充電が切れてしまいます。

そんなとき近くに電源があれば、バッテリーを2つ用意しておき交互に充電し使用できますし、コード式ももちろん使うことができます。

どうしても電源がない場合は大量にバッテリーを購入しておき家で毎回充電してくる、ということもできますが、バッテリーは値段が高く効率的ではないので、あまりおすすめしません。

屋根がある

©︎photo by Yuki Soma

2×4工法では主に合板や木材が使われますが、木は湿気に弱いため、雨がかかると木が歪んだりカビが生える原因となります。そのため、できる限り屋根のある場所で作業をするのがおすすめです。

また、屋根があると天候に左右されず作業ができるため、効率良く進めることができます。

その際、施工に支障がないよう屋根の高さは余裕を持って、タイニーハウスの完成時の高さ+2〜3m程度は確保しておきましょう。

ちなみに私の作業場は一部雨がかかってしまうのですが、その部分だけ耐候性のあるブルーシートをかけて保護しています。
それでも隙間から雨がかかる可能性もあるため、できれば屋根のあるところを選んだ方が良いかと思います。

車庫証明が取得できる

©︎photo by Yuki Soma

車両として登録するタイニーハウスは
①シャーシのみでナンバーを取得し、その上にセルフビルドをする
②セルフビルドをした後、ナンバーを取得する
のどちらかになりますが、①のセルフビルド前にナンバーを取得する場合、この条件が関わってきます。

車庫証明やナンバーについては別記事にてまとめますが、ナンバーを取得するときに車庫証明(自動車保管場所証明書)が必要となります。
その車庫証明を取得するためには、車を設置する場所から2km圏内に使用の本拠地(自宅など)がある必要があります。

つまり自宅に隣接した土地などでなく、新たに土地を借りる場合は自宅やオフィスがその2km圏内になくてはいけないのです。

車庫証明についてはやや複雑ですので、個別に施工場所の地域を管轄している警察署の交通課に確認をするようにしましょう。

私は車庫証明を自分で取得しましたが、シャーシやタイニーハウスを販売しているメーカーにお願いすると、別料金で取得を代行してくれることもあります。ナンバーを取得するためには大切な部分ですので、自信がない場合はプロにお願いしてしまってもいいと思います。

以上が、タイニーハウスを施工する場所を選ぶときのポイントでした。

ちなみにアメリカには、タイニーハウスを施工する専門の場所があります。有名なのはオレゴン州ポートランドにあるGreen Anchorsで、アーティストの創作活動やタイニーハウスの施工場所となっています。
私も近い将来、日本にセルフビルドが思い切りできる場所を作りたいと思っています。

セルフビルドに適した場所を自力で探すのは、本当に難しいです。私も場所を探すだけで半年近くかかり、何度もくじけそうになりました。
不動産屋さんで探すこともできますが、友人のつてなども安心でき、いい場所が見つかることがあります。

難しくてもくじけずに、気長に探し続けてみましょう!

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