ちいさな家が、世界を変える?タイニーハウス×SDGsシンポジウム

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行ってきました!2/12(火)に行われた、国士舘大学シンポジウム「タイニーハウスの可能性〜SDGsが目指す『誰一人取り残さない』生活と建築学」。

今回のシンポジウム主催の一般社団法人シンプルライフ協会と国士舘大学・南研究室が共同で作ったタイニーハウス「ホワイトファンタジー」が国士舘大学内に展示されており、シンポジウム前に見学してきました。

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広々おしゃれ!タイニーハウス「ホワイトファンタジー」

こちらは外観。「ホワイトファンタジー」なだけあって、外観は真っ白です!

大きさは20ftコンテナと同じで、横幅約2.5m×長さ約6m程度。
延べ床14㎡前後で、私の製作しているタイニーハウス・もぐら号とほぼ同じくらいです。

早速中に入ってみましょう。おじゃましまーす!

木の色と白のコントラストがおしゃれな、明るいデザイン。
私の他にも見学している人がいましたが、「意外と広い!」と驚いていました。

玄関を入って右側に寝室やキッチン、左側にシャワーやトイレといった水回りがあります。
ベッドは二段ベッドになっており、大人2人はもちろん、子どもの添い寝であれば家族でも泊まれそうです。

トイレとシャワーはこんな感じ。収納も多く、使いやすそう。
今回は展示のため、シャワー室にはタンクが置いてありましたが、通常は着脱式にして上下水に繋げています。

そして、さすが建築家の先生(南教授)デザインなだけあり、断熱が完璧。
北海道・旭川の秋の時期でも、暖房の設定をエコモード(19度)にしても朝まで快適に過ごせるそうです。

タイニーハウス・ホワイトファンタジーはもう少し関東を旅したあと、北海道・旭川に戻りホテルとして運用される予定です。
北海道を訪れた際は、ぜひ泊まってみてはいかがでしょうか?

異なる分野の専門家が集結!タイニーハウス×SDGsシンポジウム

タイニーハウス見学後は、シンポジウム会場へ。

今回登壇したのは、
・南泰裕(みなみ やすひろ)建築家 国士舘大学理工学部教授
・松本和巳(まつもと かずみ)映画監督 一般社団法人シンプルライフ協会代表理事
・井筒節(いずつ たかし)東京大学教養高度化機構国際連携部門 特任准教授
・門脇耕三(かどわき こうぞう)建築家 明治大学専任講師

そして私、相馬由季でした!

建築、映画、国際関係、タイニーハウスという異なる分野から、一体何が生まれるのでしょうか・・・。

まず松本さんから「なぜ今、シンプルライフとタイニーハウスなのか?」をテーマにお話いただきました。

松本さんは、北海道ニセコ町を舞台に、シングルマザーとその子どもたちの現実を描いた映画「single mom 優しい家族。a sweet family」の監督でもあります。

映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』予告編

大きな家や多くのモノを所有することの根底には人との比較=コンプレックスがあり、それが自己肯定感を低くしているということ。

600〜700万円ほどで手に入るタイニーハウスは、そのコンプレックスから解放されより自由に生きていくツールになるのではないかと、この映画の撮影や、自身のタイニーハウスとの出会いを通し、考えられたそうです。

南教授からは、「最小限住宅系譜とその特性」をテーマに、小さな家について歴史的観点から考察いただきました。

パプワニューギニアのトロブリアンド諸島には「世界最小の住宅」なるものがあるそうです。
大きさは2,5m×3,5mで約8㎡ほど。yam houseと呼ばれ、ここで何不自由なく暮らしているというから驚きです。

鴨長明の方丈庵

日本でも鴨長明が行き着いた住処は、3m×3mの方丈庵。
タイニーハウスの「小さく豊かに暮らす」考え方は決して新しいものではなく、実ははるか昔から、世界中のあらゆる場所で実践されてきていました。

井筒さんは国連で働いていた経験もあり、SDGs(持続可能な開発目標)の草案にも携われたほどの専門家。
SDGsの背景や目的、課題などについてお話いただきました。

これまでのMDGs(ミレニアム開発目標)では貧困やHIVなど発展途上国の支援を中心とする内容でしたが、SDGsでは貧困や衛生問題に加え、働き方や経済成長、環境問題に至るまでが包括的に挙げられています。

井筒さんの言葉をお借りすると、最も「周辺化」された人々、つまり移民、障害者、高齢者、先住民、LGBTの方などにも焦点を当てていくことが2030年までの目標になったのです。

日本における移民は1.8%、障害者は14%、60歳以上の人々は34%、LGBTは7.6%。
既にマイノリティーとはいえず、かなりの数の人々が「周辺化」されているといえます。

日本でも年間の自殺者は2万人を超えており、労働、育児、福祉など多くの分野で数え切れないほどの課題を抱えています。
生きることに苦しさを感じてしまうのは、もはや発展途上国だけの問題でなく、先進国と呼ばれる国も非常に深刻な状況にあるのではないでしょうか。


最後には、パネリスト全員によるトークセッション。

門脇さんから前半のショートレクチャーのまとめを、私からはそれぞれのテーマに絡めたタイニーハウスの可能性や事例についてお話させていただきました。
(ものすごく真面目そうな写真ですが、本当はわきあいあいとしていました!笑)

私はこの後逗子でもイベント登壇があったので、途中で退出させていただきました。最後まで参加できず申し訳ありませんでした・・・。

SDGsと、タイニーハウス。一見異なる分野でも多くの共通点があり、気づきがありました。

タイニーハウスやシンプルな暮らしが、全てを解決するわけではありません。

しかし、小さいからこそエネルギーコストが下がったり、固定費が下がることで働き方が自由になるなど、身近な暮らしに紐づくタイニーハウスは、これからの豊かさを再考していくうえで一つの可能性を秘めているのではないでしょうか。

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