タイニーハウスのおすすめ間取りと図面まとめ

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©︎Yuki Soma


タイニーハウスは小さくても、入ってみると意外と広々。
その秘密は実は、間取りにあります!

今回はタイニーハウスの数ある間取りの中でも、特におすすめかつ人気の間取りを3つご紹介します。

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シャーシのサイズ別特徴

移動式のタイニーハウスの場合、タイニーハウスの大きさ≒シャーシの大きさとなります。

まずは間取りの前にシャーシの大きさをどのくらいにするか迷うと思いますので、サイズ別特徴を簡単にまとめておきます。

©️Yuki Soma

▼シャーシの大きさ別特徴
・10〜14ft・・・居住空間は限られるが、コンパクトで牽引しやすいサイズ。工夫次第で牽引免許不要(750kg以下)にすることも可能。
・16〜18ft・・・1〜2人での居住向き。居住空間をある程度確保しつつ、移動もギリギリ可能なサイズ。
・20〜40ft・・・2〜3人での居住や店舗などの利用も可能。ただし設置できる場所が限られる他、移動の難易度が高いため、専門業者にお願いした方が安心。

10ftは長さ約3m、40ftともなるとその4倍で約12mと・・・とにかく長いですね!笑

ちなみに私が今作っているもぐら号は18ftトレーラーを使っています。
移動もしつつ居住空間を確保するため、この大きさに落ち着きました。

今回はこの18ftサイズをベースに、私が作成した間取りをいくつか比較していきます!
トレーラーのサイズが変わっても基本の考え方は同じですので、他のサイズにも応用が可能です。

PLAN1-入口に庇がある間取り

まずは、入口を片側に寄せ少し凹ませることで、庇を作る間取り。

©️Yuki Soma

plan2©️Yuki Soma

©︎Yuki Soma

この間取りの特徴は、
・玄関ドアの前に庇ができるため、家に入る時に雨がかかりにくい
・リビングと玄関の空間が若干分けられる(半個室感がある)
・リビングの窓が大きく、開放的
ということ。

現在住んでいる家をイメージしていただきたいのですが、多くの場合玄関ドアの前に庇があり、雨が降っている時でも濡れずに傘を畳むことができますよね。

タイニーハウスも同じで、庇をつけないと家に入る時に濡れてしまうだけでなく、玄関ドアの痛みも早くなってしまいます。
その点、プランでは庇が家と一体化しているため、その心配が少なくなります。

ちなみに庇をつけない場合は、家とは別に庇&バルコニーを作って、後から合体させることもできます。
いつでも外して走行できる状態にしておけば問題ありませんので、PLAN1以外の場合はこの方法を検討してもいいかもしれません。

©︎Yuki Soma

こちらはアメリカで見学させてもらった、PLAN1の18ftタイニーハウス。
窓が大きく、室内がとても明るかったです!

PLAN2-空間が広い間取り

次に、入口の扉を中央に配置する間取り。もぐら号もこちらをベースにしています。

©Yuki Soma

plan1©Yuki Soma

©︎Yuki Soma

この間取りの特徴は
・入り口のデザインが左右対称となり、きれい
・室内空間が広く使える
・セルフビルドが比較的容易
ということ。

平面図ではトイレとシャワーを分けてみました。
トイレとシャワーを分けるかどうかは完全に好みですが、どちらかというと分けていない人の方が多数派です。

私もはじめトイレとシャワーは分けるつもりでしたが、よく考えると1日のうちにトイレとシャワーを使うのは合計1時間程度にすぎないことに気づき、結果的に分けないことに。

しかしながら自分が快適だと思うことが一番ですので、スペースの節約に拘りすぎず、自分の好きな方を選びましょう。

また、このプランは家全体の形が長方形となるため、セルフビルドが比較的容易という特徴もあります。
PLAN2の壁のパーツが4つなのに対し、PLAN1の場合は入り口部分の凹みを作るため、壁のパーツが全部で6つ。

したがって壁を作る時と立ち上げる時に少しだけ手間が増えますが、ちょっとしたことなのであまり気にしなくてもいいと思います。

タイニーハウスのパイオニア・Dee Williamsのタイニーハウスもこのプラン。
彼女はトイレとキッチン、ロフトをつけて住んでいましたがそれでも大きすぎたようで、現在は10〜12ftほどのタイニーハウスに住んでいます。

はじめて車輪付きのタイニーハウスを作ったJay Shaferもこの形であり、PLAN2は一番オーソドックスなデザインともいえます。

18ftタイニーハウスのもぐら号

ちなみに私が自作して今住んでいる18ftタイニーハウスのもぐら号もこちらに近いプランで、空間が適度に分けられ使いやすいので個人的にはおすすめのプランです。

PLAN3-自由度が高い間取り

最後に、入口を側面に設け、空間の自由度を高くした間取り。

©Yuki Soma

plan3©️Yuki Soma

©︎Yuki Soma

この間取りの特徴は
・間取りの自由度が高い
・セルフビルドがより容易
ということ。

PLAN1・2で寝室にもなる広いロフトを設ける場合は、圧迫感を避けるため、入口とは反対側につけることとなります。
さらに全体を地面から380cm以下(※道路通行上定められた高さ)にするためには、ロフトの下を190cm程度に収める必要があるため、シャワーなどを作る時にちょっと工夫が必要です。

PLAN3であれば玄関ドアから左右に振れて空間が使えるため、例えば片方にリビングとロフト(寝室)、片方にシャワーとトイレを設けるなど、天井高に捉われずより自由にプランニングできることができます。

また、形も長方形のためPLAN2と同様、セルフビルドが比較的しやすいのも特徴です。
我が家の2台目のタイニーハウス「カワウソ号」も横に扉がついている間取りを採用しています。

我が家の2台目タイニーハウス「カワウソ号」

まとめ

いかがでしたでしょうか?
間取りを考えることは楽しく、同時にとても悩ましいと思います。

まずは身の回りのものの大きさを測り、それを図面に起こしてみましょう。
私も住んでいる家のキッチンや窓、ソファなどあらゆるものの大きさを測って、何度も当てはめてみました。笑

それでも、図面だけで考えてしまうと実際にできたときイメージと違った・・・なんてこともあります。
できることなら色々なタイニーハウスを訪れ、大きさや配置を体感してみてください。

機会があれば、タイニーハウスのホテルに泊まってみるのもいいと思います!

設計図は自分の家を作るための、道しるべとなるもの。
考えることはたくさんありますがこの際とことん悩んで、自分にぴったりの間取りを見つけてみましょう!

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