モノ、お金、家族「豊かさ」について考えたいときに、おすすめの映画

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人生にちょっと迷ったり立ち止まって考えたい時、一つの物語や台詞がヒントを与えてくれることがあります。

物をただ減らしたり、移動するちいさな家に住めば必ずしも幸せになれるわけではなく、タイニーハウスもミニマリストも、自分にとって「何が大切なのか」を知るための一つの過程に過ぎません。

今回は人やモノとの距離、愛、お金など、「豊かさ」について考えたいときに、おすすめの映画をまとめてみました。

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ちいさな暮らしのパイオニアたちと出会う。『Simplife』

©︎simplife



Simplife(シンプライフ)はアメリカ現地に赴き、タイニーハウスで実際に暮らす人々や多様な暮らしのあり方を取材したドキュメンタリー作品。

アメリカのタイニーハウスムーブメントの第一人者でもあり、現在も自身でつくったタイニーハウスで暮らすDee Williams(ディー・ウィリアムズ)の最後の語りは必見です。

とても陽気で場の空気を明るくする、ムードメーカーのDee。
元々フルタイムで働き大きな家に住んでいましたが、病気をしてから生き方を見つめ直し、自分でタイニーハウスを作るに至ります。
彼女は友人の庭にそのタイニーハウスを置き、庭仕事や子供の世話を対価に住まわせてもらうのですが、お金を介さず人との関係性を大切にする暮らし方に彼女らしさを感じました。

“Just do it.”(とにかく、やってみなさい)

私は今まで彼女に何度か会い、色々なことを教えてもらいましたが、この言葉は困難があるといつも思い出し勇気付けられています。

映画には、Dee以外にも多くの実践者たちが登場します。

なぜ彼らはちいさなタイニーハウスを作り、そこに住むに至ったのか。
何に違和感を感じ、どんな生き方を目指し、何を得たのか。

実践者たちの言葉や暮らしから、自分らしく生きるためのヒントが見つけられるかもしれません。

人生は、モノでできていない。『365日のシンプルライフ』

via:365simple.net

映画『365日のシンプルライフ』予告編(8/16公開)

365日のシンプルライフは「持ち物すべてを倉庫に預け、1日1個だけ倉庫から自分のモノを取り出すことを、1年間(365日)続ける」ことを実践した、ドキュメンタリー映画。
その実験を行なったペトリ・ルーッカイネン本人が監督・脚本・主演を務め、2013年にフィンランドで公開されると多くのフォロワーが登場し、社会現象にもなった映画です。

断捨離というと基本的には「今あるものから必要な物を残し、あとは捨てる」という引き算ですが、「物を一度ゼロにして、必要なものを足していく」その逆の発想である、本作品。

私も一度断捨離をしたことがありますが、物を目の前にすると「使うかもしれない」「思い出があるから」と迷いが生まれ、思った以上に物を減らせないものです。
そして、そうやって残したものはたいてい使いません。笑

自分だったら何をはじめに取り出すか、想像しながら観てみるのも面白いかもしれません。

「人生はモノでできていない」

ペトリの祖母の言葉にも考えさせられます。

動く〝夢の車”で旅に出る。『グッバイ、サマー』

via:http://www.transformer.co.jp/m/goodbyesummer

【映画 予告編】 グッバイ、サマー

グッバイ、サマーは『エターナル・サンシャイン』(2004)のミシェル・ゴンドリー監督の作品。

主人公は14歳の思春期真っ只中の少年、ダニエルとテオ。
家族や学校は息苦しく、うんざりするような毎日から脱出するため、彼らはある計画を考え付く。それは、スクラップを集めて〝夢の車”を作り、夏休みに旅に出ることだった−。

夢の車といってもスクラップを集めて作ったお手製なので、とってもゆっくりでオンボロ。
でもゴトゴト動くちいさな家のような車はどこか可愛らしく、道中の出会いやトラブルもクスッと笑ってしまいます。

夢を見て、仲間と何かを作り上げ、未知の冒険に出る。
秘密基地を作ったり、家出をしてみたり。大人になる前、誰もがいつか経験したことがあるのではないでしょうか。

14歳ならではの甘酸っぱい青春の物語。
旅の最後、ダニエルとテオの絆と精神的成長も必見です。

愛とは、幸せとは。『INTO THE WILD』

photo:AP

映画『イントゥ・ザ・ワイルド』予告編

INTO THE WILDは2007年公開。ショーン・ペン監督の最高傑作とも言われる作品で、実話が元になっています。

1992年、アメリカ・アラスカ州の荒野、古いバスの中で一人の青年の死体が発見された。名前はクリストファー・マッカンドレス、24歳。
裕福な家庭で育ち大学を優秀な成績で卒業するが、市場主義的な社会のシステム、そして金銭や物をステータスと見なす両親に嫌気がさしていた。
2万4千ドルの貯金を慈善団体に寄付し、身分証明書を捨て、アレクサンダー・スーパートランプと名前を変えて旅にでる。
向かったのは遥か北の地、アラスカだった−。

バックパックと車、最低限のお金で始めた旅。
途中からは車もお金も捨て、多くの人に出会い、助けられながらひたすら北を目指します。

旅をしている時のクリスは社会のしがらみから解放され自由で、生き生きしているように見えますが、人の優しさに触れればこそ、過去の家族との確執や社会に対する懐疑に悩み、葛藤を続けます。

なぜ、それでもアラスカを目指し続けたのか?彼は幸せだったのか?
それは、クリス本人のみが知るところでしょう。

“Rather than love, than money, than faith, than fame, give me truth.”
愛よりも、金銭よりも、信心よりも、名声よりも、真理を教えてくれ。

“It’s not always necessary to be strong, but to feel strong.”
人生において重要なことは、実際の強さより、強いと感じる心だ。

“Happiness only real when shared.”
幸福が現実となるのは、それを誰かと分ちあったときだ。

愛とは、家族とは、幸せとはー。
旅の途中でふと出てくる言葉たちは、観ている人々自身の人生のあり方も考えさせます。

この映画のためにEddie Vedderが書いた曲、そして力強いボーカルも必聴です。

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