あなたは、どんなデザインが好きですか?
前回の記事「タイニーハウスのつくり方①セルフビルドのメリットと工程・期間について」でご紹介したようにセルフビルド(自作)には様々なステップがありますが、その中でもデザインは最も楽しく、同時に悩ましい部分でもあります。
今回はセルフビルドするタイニーハウスのデザインについて、考えていきましょう!
ステップ1:好きなデザインを書きだす
私はタイニーハウスを作るとき、絶対に入れたかったデザインがあります。それは、
・三角屋根であること
・窓に十字格子をいれること
・ロフトをつけること
三角屋根と十字格子を選んだのは「かわいいから」ロフトは「ワクワクするから」というとても単純な理由です(笑)
このように、「なくても困らないけどあると幸せなもの」は人それぞれあります。
タイニーハウス=必要最低限のものしか持てないと考えられることもありますが、ものを極限まで減らせば幸せが待っているわけではありません。
大切なのは、自分がそこで暮らして幸せかどうか。
そのためには少々無駄であっても大切なものまで手放す必要はないと思います。
もちろん予算や難易度によって諦めざるを得ないものも出てきますが、それは後々削ればよいこと。
まずは好きなものを思いきり書きだしてみましょう!
ステップ2:イメージを具体化させる
書き出すことができたら、次は図示や体感をして、より具体化してみましょう。
図示することができるフリーソフトでおすすめなのが、「Floor Planner」という海外のデザインソフト。
このソフトは住宅用のデザインソフトですが、もちろんタイニーハウスも作ることができます!
Floor Plannerについては別記事にて詳しくまとめますが、無料版でも十分な機能を備えています。
例えばこんな風に簡単な図面を描いたり、
なんと!3Dビューもできます。
3Dにすると一気に臨場感がわきますね!
図面という点ではちょっと物足りないのですが、デザインのみであればとても使いやすく面白いソフトだと思います。
窓などの建具の大きさや高さについては、まずは身の回りにある物をメジャーで測ってみましょう。
可能であれば小さな家に住んでいる友人の家を訪ねたり、タイニーハウスのホテルに泊まって実際に大きさを体験してみることもおすすめです。
私はたまたま友人が家を作っていたので、そこに行ってマスキングテープで図面を描き、大きさを体感させてもらいました。
ステップ3:図面を描く
ここから一気にレベルが上がります。そう、しっかりとした図面を描く・・・。
既に建築関連の知識がある方以外は、図面の描き方なんて見当もつかないと思います。私もそうでした。
でも大丈夫!世の中には様々な工法がありますが、2×4(ツーバイフォー)工法であれば、図面を描くこともセルフビルドも比較的容易です。
2×4工法は木造建築のひとつ。柱や梁でなく箱(面)で構成し、既製サイズ(38mm×89mm×4〜20ft)の角材に合板をあわせて組み立てていくシンプルな工法であるため、DIYしやすいというメリットがあります。また、耐震性、耐風性が高いことも大きな特徴です。
2×4工法についてはインターネットでも沢山情報がでていますが、できれば1冊、教科書となる入門書を購入するのがおすすめです。
何でもいいので、本屋さんでぱらぱらめくって好きなものを選んでみてください。
ちなみに私は『世界で一番やさしい2×4住宅 (エクスナレッジムック)』という本を買いました。
友人の建築士さんに勧めてもらったのですが、カラーで見やすく理解しやすかったです。
まずはこの本を読んで、構造を一通り頭に入れました。
とてもシンプルな図で恐縮ですが、2×4工法ではこのように板と合板を組み合わせていきます。通常、合板の横幅(910mm)とその半分の大きさ(455mm)ピッチで板を入れます。
その要領で図面を描いていきます。図面を描けるソフトもありますが、まずは紙に描いてみるのがおすすめです。
理屈はこの通りなのですが、そうはいっても図面はやはり難易度が高いです。
構造がしっかりした安全な家であることは、タイニーハウスであっても第一優先事項。設計士さんにお願いできそうであればお願いするのも一つの手段です。
私のタイニーハウスの図面とマニュアルも、近い将来ダウンロードできるよう準備をすすめておりますので、しばしお待ちください!
冒頭にも述べたように、デザインと図面は楽しい一方、たくさん悩み、時間がかかると思います。
しかし焦らず、何度でも修正し納得するまで時間をかけて考えてみてください。
なぜならここは、自分の生き方と向き合う第一関門。
ここを乗り越え自分だけのデザインと図面が完成したとき、大きな一歩を踏み出せるはずです。
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