みなさんは、軽トラキャンパーをご存知ですか?
軽トラキャンパーとは、軽トラの荷台に小さな小屋を乗せたもの。
荷台に乗せる小屋は比較的簡単に自作することができます。
いま空前のキャンピングカーブームで、過去最高に売れているとも言われています。
しかし一般的なキャンピングカーは1000万円前後と、なかなか気軽に購入できる金額ではありません。
そこで、もう一つの選択肢としておすすめしたいのが、軽トラキャンパー!
この記事では、軽トラキャンパーの魅力や特徴、予算の目安についてまとめていきます。
とことん個性的に!デザインで遊ぼう
キャンピングカーはほしいけど、画一的なデザインがちょっと・・・と感じている人も少なくないのではないでしょうか。
軽トラキャンパーの魅力の一つは、DIYできるからこそ、とことん個性を出せること!
ご参考までに、個性を爆発させた軽トラキャンパーをいくつかご紹介していきます。
こちらは日本の軽トラではなくアメリカのピックアップトラック(日本でいう軽トラ)ベースのため、とてもおしゃれ。
三角屋根は鱗貼りになっており、細かなこだわりが感じられます。
大きめのロフトは寝室で、大人でも足を伸ばして寝ることができるそうです!
こちらは小屋の色に合わせ、軽トラを塗装してあります。
軽トラは白がほとんどで、その白が良くも悪くも「軽トラ感」を強くかもしだします。
しかし色を変えるだけで、こんなに印象が変わってしまうのは驚きですね!
内装を工夫することができるのも、軽トラキャンパーの面白いところ。
トイレが近くに欲しいならポータブルトイレを置いたり、料理がしたいならミニキッチンを作ったりと、用途に合わせて設置するものを決め、自分にとって快適な空間にすることができます。
軽トラキャンパーの自作に必要なものと予算
軽トラキャンパーを作るのに必要なものは、ざっと以下のとおり。
・2×4材
・構造用合板(9〜12mm)
・内装・外装仕上げ材(杉など)
・建具(窓・扉)
・断熱材
・防水シート(外壁に貼る透湿防水シート、屋根に貼る防水シート)
・屋根材(ガルバリウム鋼板、トタンなど)
・塗料
・金物(ビス、ボルトなど)
・工具(インパクトドライバーや丸ノコなど)
だいたい50〜70万円程の予算があればちいさくも立派な小屋を作ることができます。
もっと節約したい場合は、廃材などリサイクル材を使うのもおすすめです。
軽トラ本体も中古なら20万円程から手に入るため、全て合わせても100万円以下。
キャンピングカーを買うのに比べたらずっとリーズナブルに移動式の部屋が手に入ります。
もう少し予算があれば、ソーラーパネルを設置して電気をつけたり、ポータブルトイレを置きさらに快適性を高めることも可能です。
※ポータブルトイレのおすすめはこちらの記事をご参照ください。
軽トラキャンパーのメリット・デメリット
軽トラキャンパーのメリットは、なんといってもその移動のしやすさ。
牽引が必要なタイニーハウスやキャンピングカーは通れる道を選ぶのに対し、小回りのきく軽トラなら、多少入り組んだ狭い道でも気軽に運転して移動することができます。
また、100万円以下でDIYできるため、とことんこだわった自分だけのオリジナルキャンパーを作る楽しさもあります。
デメリットは、空間が小さいことと、暑さ・寒さに弱いこと。
どうしても軽トラの荷台にスペースが限られるため、少し腰かけたり、横になる空間しかとることができません。
少し予算は上がりますが、軽トラではなく2トントラックであればスペースをより広く取り、ちょっとしたミニキッチンやトイレを置くこともできるようになります。
それでも最小限の空間のため、ずっと生活をしていく場というよりは、基本的には自宅などの本拠地がありつつ旅の相棒として使うのがおすすめです。
また、軽トラキャンパーは基本的にオフグリッド(公共のインフラに接続されていない)ため、普通の住宅レベルの冷暖房はつけられない場合がほとんど。
そのため、暑さ・寒さ対策は何かしら考える必要があります。
私の周りで軽トラキャンパーを使っている人たちは、夏や冬は使うことを諦めるか、夏は扇風機やポータブルエアコン、冬は小さなストーブや湯たんぽで乗り切っている人もいます。
しかし特に熱がこもりやすい日本の夏は厳しいよう・・・・。くれぐれも熱中症には気をつけましょう!
まとめ
まとめると、
・軽トラキャンパーは100万円以下で作れる
・デザインにこだわることができる
・小回りがきくため、移動がしやすい
・空間はあくまで最小限。生活の場というよりは、旅の相棒
・暑さ・寒さには弱いため、対策が必要
旅先で車中泊がしたい!家に+αの空間がほしい!と思っている人はぜひ、
この機会に、自分だけの移動式の部屋をつくってみてはいかがでしょうか?