世界で一番住みたい街!メルボルンの街づくり

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

3月23日・24日にオーストラリアで行われたタイニーハウスフェスティバル
その後も1週間ほどメルボルンに滞在していました。

「住みやすい街」として知られるメルボルン。
今回はその街づくりのヒントや、魅力についてご紹介していきます!

スポンサーリンク



メルボルンってどんなまち?

街のシンボルとも言えるFlinders street station©︎Yuki Soma

メルボルンはオーストラリアの南東に位置する、ビクトリア州の首都の街。
人口は482万人と、オーストラリアの人口の19.5%が集中しており、毎年世界中から100万人を超える労働者が集まります。

さらに、その街並みの美しさと住みやすさから、毎年世界140か国から「安全性」 「医療」「文化・環境」「インフラ」 「教育」などを指標に選ばれる「住みたい街ランキング」で何度も1位を獲得。

路面電車は一部の区間、無料で乗車ができる。©︎Yuki Soma

今でこそ街づくりの模範とされることも多いメルボルンですが、1980年代までは急激な都市化に伴い、渋滞や治安悪化が社会問題となっていました。

この状況を打破するため、1993年、市は建築家でありアーバンデザイナーであるJan Gehl(ヤン・ゲール)を招き、計画的な街づくりを始めます。

ヤン・ゲールは快適な都市を作り人口を増やすため、以下のような公共空間の整備を行いました。

・中心部では自動車の通行を制限し、歩行者や公共交通機関(路面電車、レンタサイクル)を優先にする
・歩道を広げ、ベンチや街路樹を増やす
・公共空間(図書館や公園)の整備と拡充
・オープンカフェの解放と促進

その甲斐あってメルボルンの人口は順調に伸び、今では「住みたい街」として支持され、オーストラリア第一位の人口を誇るようになったのです。

有名アーティストを探せ!ストリートアート

路地裏でよく見かけるのが、ストリートアート。

1970年から1980年、社会に反発を抱いた若者たちがニューヨークのストリートアートの影響を受け、鉄道や路地裏などに落書きをしたことが始まりだそうです。

路地裏の壁面いっぱいに書かれたアート©︎Yuki Soma

中にはイギリスのBanksyやアメリカのABOVEなどの、著名な国際的アーティストの作品もあるとか。

街の表通りには緑が多く整然として美しいメルボルンですが、ストリートアートからはそこに内包されているカオスを垣間見ることができ、その二面性が街をより魅力的にしています。

「額」をテーマにした、様々なアート。©︎Yuki Soma

路地裏というとちょっと怖いイメージもありますが、昼間は観光客も多く安全なので、路地裏を見つけたらどんどん入ってみましょう!

お気に入りのカフェを見つけよう!

メルボルンといったら、コーヒー!

元々イギリスの植民地だったオーストラリアは、コーヒーよりもむしろ紅茶の方が一般家庭に根付いていました。
しかし、1980年代から増えてきたヨーロッパ、特にイタリア人の移民からコーヒー文化が持ち込まれ、徐々にカフェが増えていき、浸透していきます。

1990年代後半にはカフェの屋外席が認められ、2003年にはオーストラリアから世界バリスタチャンピオンが誕生するなど、時代を追うごとにオーストラリアのコーヒー文化は確固たるものとなりました。

特にメルボルンの人々はコーヒーにこだわりが強く、スターバックスもその勢いに押され出店を控えるほど、地元のこだわりのコーヒー店が軒を連ねます。

狭い路地に所狭しとカフェが並ぶ©︎Yuki Soma

カフェ通りとして有名な、Degraves street (デクレイブストリート)。天気のいい日は多くの人がオープンテラスでコーヒーを楽しんでいます。

オーストラリアのカフェメニューで必ずといっていいほど見かけるのが、「フラットホワイト」。

Photo by Di Bella Coffee 

フラットホワイトとはエスプレッソに泡だてたスチームミルクを注いだもの。
見た目はカフェラテに近いのですが、飲みはじめにぐっと強いエスプレッソを感じます。

私はこのフラットホワイトが好きで、1日にいくつものカフェをはしごして飲み比べをしていました。笑
それぞれお店によって個性がありますので、お気に入りの一軒を見つけてみてはいかがでしょうか?

一度は訪れてみたい図書館・ビクトリア州立図書館

ドーム型の天井は圧巻! ©︎Yuki Soma


こちらはメルボルンの歴史的・文化的象徴である、ビクトリア州立図書館。

1856年の開館から160年以上の歴史を持ち、200万冊を超える蔵書や数十万点の写真、新聞、地図などはビクトリア州の歴史を物語っています。

放射線状に並べられた机にはコンセントとwifiがあるため、ここで勉強している学生もたくさん。
本を借りるにはパスポート等の身分証明書が必要ですが、本を読んだり勉強するのは自由なので、街歩きに疲れたときの憩いの場として最適です!
私のようなノマディーには、仕事をする場としてもありがたいですね。

現在一部改装しており、幼児や子供向けスペースや屋上ガーデン・テラスの設置などが行われるそうで、楽しみです!

©︎Yuki Soma

ちなみにこのビクトリア州立図書館の向かい側にはメルボルンの街への玄関口、Southern Cross Station(サウザン・クロス駅)があります。

ここから郊外へ観光に行ける他、メルボルン国際空港へのシャトルバスも出ていてとっても便利。
サウザンクロス駅構内にもたくさんお店があり、電車を待つ間ごはんやお買い物を楽しむことができます。

海岸沿に並ぶカラフルな小屋!Bathing box

ちょっと自然を感じたいときは、気軽にビーチに行けてしまうのもメルボルンのいいところ。
中心部から約13km、電車で20分ほどいくと、Brighton Beach(ブライトンビーチ)という海岸が広がっています!

©︎Yuki Soma


海岸に降りていくと左奥にメルボルンの街が広がり、右側に無数の何かが・・・。

近づいてみると・・・

©︎Yuki Soma

カラフルな小屋がたくさん!

大きさは10㎡程とほぼ同じですが、外装はそれぞれ遊び心のあるペイントが施されています。

©︎Yuki Soma


こちらの小屋たち、名前をBathing boxといい、いわば個人所有の海の家。
元々は100年以上前、女性が水着に着替えるために使われていました。

現在は82棟の小屋が残っていますがめったに売られることはなく、売られても地元の人限定で、オークションで値がつけられるそうです。

全ての小屋に電気や水道などのインフラは引き込まれていませんが、中には簡易キッチンがあるものも。
ここで海を眺めながらくつろいだり、BBQをして楽しむそうです。なんて贅沢なんでしょう・・・・。

©︎Yuki Soma


たまたま見かけたBathing boxの販売広告を見ていたら、通りかかった地元のおじさんが「これはAU$80,000(約632万円)だよ!」と教えてくれました。

2017年にはAU$326,000(約2500万円)で売られたものもあるとか・・・。

メルボルンに遊びにいってみよう!

What makes Melbourne the world's most liveable city?

メルボルンの魅力を1分にまとめた動画を見つけたので、最後にぺたっと貼っておきます!

動画にもあるように、食、アート、ショッピング、自然といった、生活を豊かにするものがコンパクトにまとめられていることがメルボルンの最大の魅力。
訪れてみると、街づくりで参考になることがたくさんあります。

ちなみに今回メルボルンでは、以前カウチサーフィンで私の家に泊まったオーストラリア人の友人・エミリーの家に、今度は私が泊めてもらいました。

エミリーと猫のO.B.

プロフィールからホスト(ホームステイ先)を選ぶことができる

カウチサーフィンとは、旅人を家に泊めて交流をしたい人=ホストと、現地の人の家に泊まって交流したい旅人=サーファーをつなぐサービス。

ホストは自宅の空き部屋や現地の情報を提供し、サーファーはお礼に料理を作ったり、母国のお土産をプレゼントしたりといった、お金を介さない価値の交換や交流が自然と生まれています。

旅では地元の人と交流したい!という人はぜひ一度利用してみてください。
かけがえのない体験ができますよ!

▼ゆる〜くタイニーハウスでの暮らしをつぶやいています。お気軽にフォローください!
Twitterはこちら
Instagramはこちら

スポンサーリンク





シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする