タイニーハウスを車で牽引し好きな場所に移動することは自由の象徴であり、つい憧れてしまいます。
しかし、安全性を重視しないと危険も伴うのも事実。
私がタイニーハウスの情報発信をはじめたのも、タイニーハウスが注目されつつある中で、自己流の危険なセルフビルドや牽引を防ぐことが目的の一つにあります。
自由の裏に、責任あり。
今回は、セルフビルドや牽引をする際の注意点についてまとめていきます。
牽引は経験を積んでから、またはプロに任せる
タイニーハウスを牽引して移動することに、憧れをもっている人も多いと思います。
道路法では道路の構造や交通の安全上、道路を通行できる車両の幅や高さなどの最高限度が定められており、この制限を超える特殊車両等を通行させようとする時には、道路管理者に書類を申請し審査を受けた上で「特殊車両通行許可」を取得し通行させます。
この道路法の最高限度、主には幅2.5m、高さ3.8m、長さ12m、総重量20t(※2018年11月現在)などの基準を守ればタイニーハウスを走行させること自体は可能です。しかしながら、経験のない状態で牽引をするのは非常に難易度が高いのが事実です。
実際、タイニーハウスに暮らしている人の多いアメリカでも自分で牽引している人は少なく、プロにお願いしている人がほとんど。そもそも常にタイニーハウスを移動させるのではなく、ある土地で数年間暮らし、たまに移動させるパターンが多いように感じます。
牽引時、自分のみでなく他人を怪我させてしまったら大変です。経験のない場合、タイニーハウスの牽引は基本的にプロにお願いするようにしましょう。
どうしても自分で牽引したい!という方は、10ft以下のちいさなものや牽引免許の不要な750kg以下の軽量タイニーハウスをおすすめします。その際、メーカーの既製品であれば牽引の注意点やコツを教えてもらうことができ、安心です。
セルフビルドのタイニーハウスを自身で牽引する際はしっかりした構造であるか、シャーシに固定されているかなどをプロに確認してもらい、必ず経験を積んでから、安全に十分気をつけて行うようにしましょう。
安全なシャーシ・牽引車を使用する
稀にオークションなどで、中古のシャーシ(車台)が安く販売されていることがあります。
しかし、シャーシはタイニーハウスの基礎となる大切な部分。
上物の重量に耐えられ、構造がしっかりしていないと走行時の破損や傾きの原因となります。安さで選ぶのではなく、構造やスペックを確認した上で専門のメーカーから購入するのがおすすめです。
また、牽引する車も何でもよいわけではなく、馬力があり牽引に対応したものでないと、タイニーハウスの重量に負けたり、ブレーキがきちんと作動しない可能性があります。購入時、牽引に対応しているかメーカーに確認するようにしましょう。
シャーシについては用途によってメーカーや調達方法などアドバイスができますので、気になる方はお気軽にご相談ください!