タイニーハウスのインフラ事情|電気・上下水・設備について

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生活に必要なものというと、何を思い浮かべますか?

照明、キッチン、お風呂、トイレ・・・。
そう、欠かせないのは電気、水道、ガスといった生活インフラとその付帯設備です。

しかし、移動をするタイニーハウスにおいてインフラはどうなるのでしょうか?
この記事では、タイニーハウスの設備やインフラはどのような選択肢があるのか考えていきます。

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公共インフラに接続するか、オフグリッドにするか

私たちは普段、電線を通ってきた電気、地中に掘られた上下水そしてガスと、いわゆる公共のインフラを使い日々の生活を送っている人がほとんどかと思います。

移動式のタイニーハウス(トレーラーハウス)が車両として認められるためには、「随意かつ任意に移動ができること」が条件の一つにあります。
しかしインフラが繋げられないかというとそうではなく、ちゃんと着脱ができる状態(移動ができる状態)であれば、給排水は接続しても基本的に問題ありません。

給排水を接続するメリットは、快適の一言につきます。

蛇口をひねればお湯がでて、トイレは水洗。
私は以前バックパック一つであちこち旅をしており、どんな環境でも生活できることはできますが、やはり日本に帰ってきた時のインフラの快適さにはほっとしてしまいます・・・。

悲しいかな、私たちは現代の快適なインフラに慣れきってしまっているのです。

どんな暮らしも我慢や無理をしていては続きません。快適性を重視したいのであれば、タイニーハウスにも普通の住宅と同様の水洗トイレ、シャワーをつけるのが無難かと思います。

公共インフラに接続する場合

移動式タイニーハウスにはインフラボックスを設置する。photo by Yuki Soma

公共の電気を利用する

電気は近くに電気が通っている場合は、電力会社にお願いをすればたいてい無料で引き込んでもらえます。
母屋が建っている場合は、母屋から延長ケーブルで引き込むことも可能です。

そこから先のタイニーハウス内の配線は、大きさやコンセントの数によって異なりますが目安としては5~15万円前後。
電気配線は電気工事士の資格が必要なため、プロにお願いしましょう。

公共の上下水を引き込む

上水は敷地の前面道路に公営水道本管が通っていれば、水道工事屋さんにお願いをすれば50万円程度〜から引き込んでもらうことが可能です。
これは距離によって価格が左右され、敷地が広かったり、水道管からの距離が離れている場合は100万円近くかかることもあります。

下水は下水道本管が通っていればよいのですが、ない場合は浄化槽を設置する必要があり、これまた数十万円の費用がかかってきます。
下水道未整備地域であれば自治体から補助金がでることもありますので、問い合わせてみましょう!

次に、公共インフラにつなげない「オフグリッド」について考えていきます。

オフグリッドという選択肢

インフラに費用をかけたくない場合や、環境に配慮したい場合などは、オフグリッドに挑戦するという選択肢もあります。
オフグリッドとは、公共インフラに頼らず自然エネルギーを活用したり、エネルギーを循環させて生活すること。

その最大のメリットは、災害時にインフラの寸断を気にせず生活ができること。そして、インフラが接続できるか否かに関係なく、場所にとらわれず生活ができることです。

太陽光発電に挑戦する


オフグリッド発電の代表ともいえる、太陽光発電。

太陽光発電はソーラーパネルを屋根や地面に置き、発電した電気はバッテリーに充電して使用します。
必要なのは、ソーラーパネル、チャージコントローラー、充電器、インバーターなど。

普通の住宅だと100万円以上かかるものもありますが、タイニーハウスのサイズだと10万円程度〜設置が可能です。

太陽光発電やその理念についてはわがや電力 12歳からとりかかる太陽光発電の入門書(やわらかめ)がわかりやすく解説してありますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

上下水不要!コンポストトイレを使ってみる

これは電気と比べてオフグリッドが難しく、アメリカのタイニーハウス会議でも最終的には水の話題になります。

上水の場合は井戸を掘ったり、飲み水や料理程度の水であればミネラルウォーターを購入しストックする、という選択肢があります。山梨や長野など水が綺麗な地域では、あえておいしい水を求めて井戸を掘る、という人もいるそうです。

下水(トイレ)については、水を使わず微生物の力で排泄物を肥料に変えてくれるコンポストトイレが主な手段です。

コンポストトイレのメリットは、
・DIYで設置可能
・水や電気が不要で、災害時にも使用可能
・堆肥化することができ、環境にやさしい
・光熱費がかからず、経済的

注意点としては、
・正しく使わないと臭いがしてしまう
・定期的にメンテナンスや堆肥の処理が必要

といったところ。
気になる臭いは、水分(小)と固形物(大)をしっかり分けた上で攪拌させ、換気口をつければそれほど気になりません。

日本で購入できるものでメジャーなのは、カナダ・Sun-Mar社のコンポストトイレ。
お値段は少々高く25〜30万円ほどしますが、30年以上続いている老舗ブランドで多くの実績があります。

コンポストトイレの仕組みはこちらの動画がわかりやすいので参考にしてみてください。

コンポストトイレ(バイオトイレ)

でも市販品はちょっと高いなあ・・・という場合は、自作することもできます。

例えば、自然にカエルは生ゴミの攪拌器ですが、これを応用してコンポストトイレに使っている例も多くあります。エコパワーチップという特殊なチップを入れてレバーを回して撹拌するだけ、というシンプルな仕組みです。

これに便座や大と小を分けるセパレートパーツを購入しても、かかる費用は5万円前後。
このままではさすがに味気ないので、木を周りに巻いたりしてオシャレにコンポストトイレライフを送っている人もいます。

このように工夫をすれば可能な限りオフグリッドにできますが、まだまだオフグリッドシステムは発展途中であり、同時に可能性があります。
今後技術が発展すれば、オフグリッドでも公共インフラに劣らない生活が可能になるかもしれません。

もちろん、全てではなく一部をオフグリッドにしたり、できるところから始めてみる、ということもできます。

快適性を重視したいのか、環境にやさしい生活をしたいのか、場所にとらわれない暮らしがしたいのか。
じっくりと考えて設備やインフラを決めていきましょう!

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▼タイニーハウスの暮らしや事業活用についての疑問にお答えする、オンラインコンサルティングも行なっています。お気軽にご相談ください。

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