「住む」より「楽しむ」アールシーコア、BESSブランドの秘密

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アールシーコアという会社を、知っていますか?

会社名を知っている人は多くないかもしれません。

しかし、BESS(ベス)や、BIGFOOT(ビッグフット)というブランド名、あるいは、BRUTUSやGO OUTなどライフスタイル雑誌の、特徴的な見開き広告を見たことがある人は多いのではないでしょうか。

BESSの見開き広告はストレートなメッセージで、インパクトがある。 https://gifu.bess.jp/blog

ログハウスをはじめとした自然派個性住宅「BESSの家」を全国に展開しているアールシーコア。
30年の歴史をもつ上場企業でありながらその存在はあまり知られていません。

独自のブランドとマーケティングで成長を続け、現在の年間契約棟数は1,000棟ほど。
facebookのフォロワー数は8万人以上、オーナー同士も活発な交流がされ、そこにはファンという概念を超えたひとつのコミュニティが生まれています。

私は元々アールシーコアの、対法人事業企画に関わる部署で働いていました。
しかし、元社員という贔屓目を抜きにしても、こんなに面白い会社はそうないと思っています。

アールシーコアの経営手法や考え方はHPなどに公開されていますが、シンプルそうで実は難解であり、ベテラン社員ですら完璧に理解することは難しい、哲学のようです。

シンプルだけど、奥が深い。
そして、これからの時代の幸せやビジネスのヒントになる。

アールシーコア、そしてBESSブランドの謎について迫ります。

※記事中には社員のみ知り得る情報は含まれていません。公にされている情報を元に解説していきます。

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異端と逆転の発想、アールシーコアの始まり

30年前、BESSが、たどりついた家の原点は、原っぱに天幕。自然の中で、おおらかに、のびのびと暮らせる家がいい。

豪華な家でなくとも、雨風がしのげて、人間らしく、楽しく暮らせる家であればいい。人間は自然の一部なのですから。

家は、道具。家を持つことは、資産価値より活用価値。家は、楽しい暮らしのための大きな道具であるべき。そう考えています。

スイッチひとつで、暮らしを便利にする文明。それもいいけど、手間や工夫を面白がる感性があれば、そこに文化が生まれるはず。

これらは、BESSの公式HPに掲載されている、コンセプトメッセージです。

BESSの生みの親である株式会社アールシーコアが創業したのは1985年。
社名は経営理念でもあり、「R」はRegard(尊重する)、「C」はConfidence(信用)、「CORE」はその核、という意味。

創業当初は、特に事業が決まっていたわけではありませんでした。

しかし、「技術」の時代の次にやってきた「情報」の時代、その次は「意識」の時代がやってくるのではないか。情報が行きわたった後には、自分が何をしたいのか、が問われるに違いない。

そう考え、それならば「仕事をつくろう、そのための会社をつくろう」と、現社長である二木浩三(ふたぎこうぞう)が中心となり、4人の仲間とともに会社を立ち上げました。

今でこそ「仲間数人でベンチャー企業を立ち上げる」ことはよくあることですが、当時仲間内で、しかも事業も決まっていないのに会社をつくるなんて珍しかったのではないでしょうか。

そんな勢いで立ち上がったアールシーコア。
はじめはコンサルティングなどしていましたが、ふとしたきっかけでログハウスの輸入販売を請け負うことになります。

当時ログハウスは別荘、あるいは趣味としてセルフビルドするもの。
それを通常の住宅としてマーケットを開拓していくなんて異端も異端。

しかし、二木社長は考えます。

機能一辺倒の住宅という分野で、ログハウスはきっと木に親しんだ日本人の感性に受け入れられるはずだ、そしてどのように暮らすか、どんなふうに生きるか、という意識を刺激するだろう。

その逆転の発想にこそ、新しいマーケットづくりの可能性を見出したのでした。

ビジネスを成功させ、生き残るにはどうするか。
それは仕事を楽しくすることだ、楽しめる仕事を見つけることだ、
と私たちは考えました。
楽しければ、人より深く考え、独自の視点が生まれ、結果競争にも勝てる。
ある種の逆転の発想です。
知識だけではなく、一歩進んで好きになる、さらにもう一歩進んで楽しむという境地へ。
知<好<楽。いつも私たちが好んで使う言葉です。
引用:アールシーコアHP「アールシーコアとは」

「住」の感性マーケティング

そして、創業のわずか翌年の1986年。
アールシーコアはBESS事業(当時のブランド名はBIG FOOT)をスタートします。

今でこそモノの量や豪華さではなく、質的な豊かさ。
ハード<ソフト志向や暮らしの多様化、例えばシェアハウス、多拠点居住、タイニーハウスなどの移動する暮らしは、そういう時代であると認識され、受け入れられつつあります。

しかしときは1986年。バブル真っ只中で、都内の高層マンションに住むことが勝ち組と見なされていた時代に「感性(好き嫌い)で選ぶ時代」と考えていた人が、そしてそれを受け入れる人がどれほどいたでしょう。

時代を先取りも先取り。それまでの30年間、その本質性に気がつく人はほんのわずかであったはず。
それでも、いつか時代がくると信じて貫き続けました。

BESS本籍マップhttps://www.rccore.co.jp

昔から変わらない、BESSの位置を示すのがこの本籍マップ。

ハード志向(物質文明)を極めた一般住宅の領域とは一線を画す。
今の社会すこしだけ便利さや快適さがあってもいい、でも、あくまで自然寄りで、感性を大切にする場所に居続ける。そんな絶妙な立ち位置を示しています。

驚くべきは、この本籍マップをはじめ、創業時と今とでメッセージが全くと言っていいほど色褪せていないこと。
30年前から、ブランドのあり方がまったくブレていないのです。

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